電車を待っていて、勉強になったことを書きます。
僕が電車を待つべく並ぼうとしたとき、先に二人並ばれていたのですが、2列ではなく1列に二人並んでいました。並列ではなく直列でした。図にするとこうなります。
線 | ○○
路 |
どこに並ぶか悩みましたが、小心者なので最後尾にしました。
線 | ○○僕
路 |
いつもであれば、この並びについて色々思うところあるのですが、その日は疲れていたこともあり、ただ何も考えずボーッと電車が来るのを待っていました。
そこにおばさまがこられました。40~50代ぐらいで目つきがするどく、仕草がやたらカチャカチャしていて、どうもイライラしているようでした。そのおばさまも列に並ばれたのですが、その場所に驚きました。
線 | ○○僕
路 | お
まさかの121の布陣でした。この場合、先頭に立って211か、最後尾で1111の2択だと僕は考えていました。しかし、これは常識に凝り固まった浅はかな考えだと判りました。
先頭に立つ 211 の布陣
メリット
– 111の不自然さを正す1歩になる
– 乗り込み順が早く回ってくる
デメリット
– 後ろ2人を抜かすことになる
最後尾で1111 の布陣
メリット
– 誰も抜かさず敵を作らない
デメリット
– 111の不自然さを助長する
僕が選ぶとしたら残念ながら、後者の1111の布陣になると思います。しかし、おばさまは別の道を選んだのです。
121 の布陣
メリット
– 乗り込み順が早く回ってくる(実質1番手)
– 111の不自然さは少しマシになる?
デメリット
– 後ろ1人を抜かすことになる(1人軽減)
間違ってはいけないのが、前2布陣のあいだを取った布陣ではないということです。
`乗り込み順が早く回ってくる(実質1番手)`
ここがこの布陣の長所の屋台骨となる考え方だと思います。確かに、211だろうが121だろうが、乗り込みタイミングは一緒なのです。`前が空いたら詰める`という固定観念に縛られていた自分には思いつきませんでした。
ただ、それなら、いっそ 113 の布陣が最強だと思われるのですが、これの原因はおそらく判ります。僕が生理的に受け付けず、横に並ぶのが耐えられなかったのだと思います。あとは影が薄すぎて柱かなにかに見えたかも知れません。
おばさまと僕で考えが違った原因は、求める事柄が違ったからです。おばさまはいち早く電車に乗りたいのだと思います。そしてそれは座るためでしょう。一方、僕は電車は足腰を維持する訓練施設だと思って座らないようにしており、ガラガラでも立ちます。求める事柄が違う、つまり目標が違えば、その過程も当然変わってくるのです。当たり前の話ですが、日常でも、話が噛み合わないときや、意識のズレがあるなあと感じることがありますが、これも原因は同じことが多いです(ですよね?違う?)。
その後、電車が来ると、おばさまは降車客を押しのけ、カチャカチャした動きで座席に座られました。無事に座れたからか落ち着かれたようでしたが、その後隣にうるさくしゃべる酔っぱらい2人組が座って椅子が埋まり、またイライラしていました。可哀想に。世の中はなかなか思ったようにならないです。
以上