こんにちは。くるーざーです。
先月最後の週末、興味を惹かれる狂言の会があったので名古屋まで足を運ぶことにしたのですが、けっこうな遠出になるのに往復するだけというのも味気なく、ついでに道中をふらふらとしてきました。
「近鉄週末フリーパス」を握りしめ、いざ出発。こちらは金曜日~日曜日か土曜日~月曜日かのどちらかの期間で近鉄が全線乗り放題になるという切符で、そのお値段4200円は大阪から名古屋まで往復するだけで元が取れる優れものです。
目的の狂言の会は日曜日なので、土曜日は名古屋を目指しつつ観光することにしました。近鉄大阪線からほど近く、個人的に気になった伊賀へ向かいます。
伊賀は伊賀城や忍者、さらには松尾芭蕉の出身地という特徴を生かした観光地がコンパクトにまとまっており、非常に楽しめました。とくに面白かったのが忍者資料館ですね。正直なことろ展示されている中身は充実こそしているもののかなり胡散臭かったりはしたのですが、それも含めて忍者を体現しているというか。潜入を主とするような存在であるために実態が茫洋としていて、それゆえ空想や与太話のネタとして面白おかしく語られてきた忍者の歴史を感じさせるものがありました。ありていにいうとロマンに満ちていた、というわけです。
あとは町並みでしょうか。伊賀の中心駅である上野市駅の周辺を歩いてみましたが、随所に歴史を感じさせる建築があったり、まち全体として手入れが行き届いていてきれいだったりと、歩いていてかなり楽しかった。観光していて満足感がありました。
その後は、そのまま近辺の温泉旅館へ。Gotoキャンペーンなる偉大な施策の恩恵にあやかり、ちょっとお高めの宿に泊まりました。値段のだけあって、温泉も心地良いしお食事もおいしい。たまには贅沢をしてみるのも良いものです。
日曜日は狂言のため名古屋に出向きます。宿から名古屋まで移動し、お昼ごはんを食べたりしているうちに開演時間となり、心から狂言を楽しんで、そして家路に就く。特急電車に乗ることができないため、どうしても長時間電車に乗ることになるのが「近鉄週末フリーパス」の欠点ですね。今回は名古屋を離れてから自宅にたどり着くまでに4時間を費やしました。
こうして書き起こしてみると、別に「小」でもなく普通に旅行でしたね。なかなか心躍る旅路でした。
それでは、今日はこのあたりで。