マスターデュエル驀進中

2月に入り、新型コロナウイルスが世間を賑わせより一層外出が厳しくなった昨今。

外に出てゲーム、なんて事ができない中、KONAMIがついにリリースした遊戯王マスターデュエル。

紙媒体で行うOCGと比べると収録されているカードが少し前のパックまでという環境の違いはあるものの、家で気軽に遊戯王をプレイできるという画期的なゲーム。

現役OCGプレイヤーや過去に引退したプレイヤー、果ては初めて遊ぶプレイヤーまでも遊ぶ大ブームとなり、現役OCGプレイヤーである私も当然遊んでおります。

せっかくなのでOCGで愛用しているテーマ「ジェネレイド」を使ったデッキを組んで対戦。紙媒体だとデッキの調整でカードを探す必要がありましたが、PC上では検索すれば一発で見つかるのが大変うれしい点です。

いざレート戦でいろんなデッキと対戦してみましたが、「ジェネレイド」テーマはガチ環境に対応できるようなパワーは持っておらず、それどころかレベル9という超大型モンスターをフィールド魔法である《王の舞台》で展開するデッキなので手札事故が多発・・・。

敗戦も続きランクは維持することで精一杯という有り様。こりゃまずいと言うことで調整を繰り返し、完成したのがこのデッキ。

初動カードを《スクラップ・リサイクラー》に集中して、リサイクラー1枚から妨害盤面を作る先行妨害型ジェネレイド。

遊戯王は最終的な盤面を構築して返しの相手ターンで相手の動きを妨害し続けて無傷で自分のターンに回させてワンターンキルを狙う手段が主流になっています。

最終盤面を構築する初動カードを決め、それをサポートする形にすればデッキを組みやすいので、ここはそれに倣って調整しました。

必要なカードはこの《スクラップ・リサイクラー》1枚のみ。

展開ルートは以下の手順。(カードの効果は書き始めるとキリがないので別途検索を・・・)

1.《スクラップ・リサイクラー》を召喚し、①の効果でデッキから《幻獣機オライオン》を墓地へ送る。

2. 《幻獣機オライオン》の②の効果で幻獣機トークンを特殊召喚。

3.《スクラップ・リサイクラー》と幻獣機トークンで《スクラップ・ワイバーン》をリンク召喚。

4.《スクラップ・ワイバーン》の①の効果で《スクラップ・リサイクラー》を墓地から特殊召喚し、《スクラップ・リサイクラー》を破壊する。

5.《スクラップ・ワイバーン》の②の効果でデッキから《スクラップ・ゴーレム》を特殊召喚し、《スクラップ・ワイバーン》を破壊する。

6.《スクラップ・ゴーレム》の効果で墓地から《スクラップ・リサイクラー》を特殊召喚する。

7.《スクラップ・リサイクラー》の①の効果でデッキから《星遺物-『星鎧』》を墓地へ送る。

8.《スクラップ・リサイクラー》と《スクラップ・ゴーレム》で《星鍵士リイヴ》をリンク召喚する。

9.《星鍵士リイヴ》の①の効果でデッキから《星遺物を継ぐもの》をセットする。

10.《星遺物を継ぐもの》を発動し、墓地から《スクラップ・ゴーレム》を特殊召喚する。

11.《スクラップ・ゴーレム》の効果で墓地から《スクラップ・リサイクラー》を特殊召喚する。

12.《スクラップ・リサイクラー》の①の効果でデッキから《機巧蛙-磐盾多邇具久》を墓地へ送る。

13.《機巧蛙-磐盾多邇具久》の②の効果で墓地から《星遺物-『星鎧』》を特殊召喚する。

14.《星遺物-『星鎧』》の②の効果でデッキから《星遺物の胎導》を手札に加える。

15.《スクラップ・リサイクラー》と《スクラップ・ゴーレム》と《星遺物-『星鎧』》を除外し、エクストラデッキから《氷獄龍 トリシューラ》を特殊召喚する。

15.《星遺物の胎導》の2つ目の効果で《氷獄龍 トリシューラ》を対象にして、デッキから《光の王 マルデル》と《トリアス・ヒエラルキア》を特殊召喚する。

16.《光の王 マルデル》の②の効果でデッキから《王の舞台》を手札に加える。

これで盤面がリンク召喚した《星鍵士リイヴ》、《氷獄龍 トリシューラ》、《光の王 マルデル》、《トリアス・ヒエラルキア》が場に並び、手札に《王の舞台》がある状態になります。

かなり長い展開ルートでしたが、こうでもしないと盤面にレベル9を複数体並べつつ《王の舞台》を手札に加えることができないため、仕方がないのです・・・!

あとはレベル9モンスター3体を使ってエクシーズ素材を3つ持った《真竜皇V.F.D》を特殊召喚し、《王の舞台》を発動してターンエンド。

次のターンで《王の舞台》の効果で《王の影 ロプトル》とジェネレイドトークン4体を特殊召喚して

・相手の動きを見て《王の影 ロプトル》の③の効果でデッキから《虚の王 ウートガルサ》か《轟の王 ハール》を特殊召喚して相手の行動を妨害する準備をする。

・相手の発動したカードを見て《真竜皇V.F.D》の①の効果で特定の属性のモンスター効果を封じる

・墓地にある《トリアス・ヒエラルキア》を自身の効果でジェネレイドトークンをリリースして特殊召喚しつつ相手のカードを破壊する

といった臨機応変な対応ができるようになります。

仮に先行を相手に取られて後攻から動くことになった場合は、相手の妨害がないことを前提となりますが、展開後の盤面から《真竜皇V.F.D》を出さずに

・《無限起動アースシェイカー》や《幻子力空母エンタープラズニル》をリンク召喚して相手のカードを除去する

・《星鍵士リイヴ》以外の内2体を素材に《トロイメア・フェニックス》をリンク召喚し、①の効果で相手の魔法・罠カードを破壊しつつ、《星鍵士リイヴ》と《トロイメア・フェニックス》で《双穹の騎士アストラム》をリンク召喚して相手モンスターを戦闘で必ず倒す

・《星鍵士リイヴ》を含む自分モンスター3体と相手モンスター1体で《閉ザサレシ世界ノ冥神》をリンク召喚する

等といった対応も可能です。

このデッキのおかげで安定性が跳ね上がり、レート戦の勝率もかなり上がりました。しばらくはこのデッキで戦えそうです。(本当のガチデッキ相手にはさすがに負けますが・・・)

唯一の懸念点としましては、《真竜皇V.F.D》の処遇です。

このモンスターは凶悪すぎる妨害効果を備えており、もはや出すだけで即サレンダーも珍しくない超絶嫌われ者。(OCGでは2021年10月1日に禁止カードに指定)

マスターデュエルのリミットレギュレーションではいつ禁止になってもおかしくない、というか最初の改定で一発禁止も普通にありえるレベルなので、そうなると相手への妨害手段が1つ消えてしまいます。

もし禁止になってしまった場合は展開後の盤面から自分の全モンスターを素材に《召命の神弓-アポロウーサ》をリンク召喚して相手の行動を4回妨害することができるので、ひとまずは問題ないですが果たしてどうなるか・・・

あとは避けて通れない手札事故ですが、今回のデッキはとんでもなく事故が起きたりしない限り別の展開手段で相手への妨害を行えるように組んでいるのでそこは問題ないかと。

《スクラップ・ゴーレム》が手札に来てしまったらどうにもならないので、その時は頭をフル回転して対処できるルートを考える必要があります。

しばらくマスターデュエルは大盛況となり、環境も変わっていくことでしょう。

その変化に乗っていけるようデッキを信じて戦っていきますよ!