2022年3月調査．
はじめに
以下のものを用意します．
- App storeの利用が必要である判断
- Apple Developer Program登録用のApple ID
- 2ファクタ認証用のMacまたはiOSデバイス（共用端末にする？）
- D-U-N-S番号（企業コード）
- 自社Webサイト（一般に公開されていること）
- Safari（Apple ID登録時に使用）
- 登録費用（年会費）
注意：調査してみただけで実施はしていませんので，齟齬があるかもしれません．あしからずご了承ください．
では．
App storeでの配布は必須ではない
Appleの公式サイトで，以下のような文章があります．顧客の目につく必要が少ない場合は，敢えてApp storeを利用しないことも可能ということですね．
App StoreではAppを世界中の何億もの人々に届けることができます。家族や友達に見せるために開発するAppをApp Storeで公開するのは、最善ではありません。
https://developer.apple.com/jp/app-store/review/guidelines/#introduction
Xcodeを使用して、無料でAppをデバイスにインストールするか、Apple Developer Programメンバーが利用可能なAd Hoc配信の利用を検討してください。
Apple IDが必要
App storeでアプリの配布を希望する法人は，Apple Developer Programへの登録が必要です．
Apple Developer Programに登録するにはApple IDが必要ですが，法人で登録するとなると異動や退職のことを考えないわけにはいきません．なぜなら，属人的なApple IDを作成して使用すると，登録情報がその「個人」に紐付いてしまい，最悪「別のIDで登録しなおし」になるかもしれないからです．
管理するApple IDを取得するようにした方が良さそうです．なぜならApple IDは個人で取得して便利に運用出来るように設計されているため，通常手順で取得したApple IDを使ってApple Developer Programに登録すると，その情報が登録者個人に紐付いてしまい，移動や退職があった際にとても面倒になるからです．
法人管理下のApple IDについては「管理対象Apple ID（Managed Apple ID）」という枠組みが用意されています．
すべてのユーザー登録情報で英語表記が必要になるため←日本語の画面が表示され，日本語で登録出来そうでした．
そして，そのApple IDでは2ファクタ認証が有効であることが必須になります．
- MacかiOSデバイスが必須になる
- 2ファクタ認証のために固定化された端末の管理を検討する必要がある
Apple IDの2ファクタ認証
2 ファクタ認証は、Apple ID の認証を二重化することでセキュリティを強化し、たとえパスワードが他人に漏れても本人以外はアカウントにアクセスできないようにする認証方式です。
https://support.apple.com/ja-jp/HT204915
アプリを開発したから公開するので，デバイスの確保はあまり障害にはならないと思いますが，どの端末で認証するかは決めないといけないですね．
そして，法人はApple IDの取得と共に，追加条件があります．
- D-U-N-S番号（読み方：ダンズナンバー）
- 法人格
- Appleと法的契約を結ぶ権限を持つ人物（要するに偉いさん）
- 自社Webサイト（一般公開されていること）
登録に必要な事項（Apple公式サイト）
https://developer.apple.com/jp/programs/enroll/
The Data Universal Numbering System （D-U-N-S®）、1962年にD&Bが開発した9桁の企業識別コードのことで、世界の企業を一意に識別できる企業コードです。
https://www.tsr-net.co.jp/service/online/get-a-duns-number/index.html
D&Bが独自に管理をしており、日本企業についてはTSRが運営しています。D-U-N-S® Numberを用いることで、データベース上での企業の識別が容易になるため、顧客管理や、調達先管理、さらには各企業が運営する様々なプログラムで活用されています。
Apple Developer ProgramサイトでApple IDを登録
Apple Developer Programのページを開き，左上にある［登録］ボタンを押すことで，登録が出来ます．
一応「組織として登録する場合」の内容を確認しておいてください．先に説明した追加条件が変わっているかもしれません．
そして［登録を開始する］ボタンを押します．
［Apple Developer Program 登録］画面が開くので，個人情報を入力していきます．
- 個人情報の氏名は正確に
- 住所と電話番号は会社のもので良さそう
- 後半の［連絡先情報］は英語（ローマ字）表記で