皆さん、こんにちは。
ぶんじゃくです。
年度末新年度、いかがお過ごしでしたか。
まだまだ季節の変わり目ではありますが、桜の花も咲き乱れ、「春」を感じています。
少しだけ、近くの公園の桜を拝んできました。
他にもお花見をしに来ている方がおり、ランドセルを背負った子どもを見て、年度の節目というものを感じました。
さて、今回は週刊少年ジャンプで連載中の漫画「逃げ上手の若君」についてお話したいと思います。
逃げ上手の若君
とは、鎌倉時代末、足利高氏の謀反によって一族郎党を殺された「北条時行」のリベンジを題材にした歴史漫画です。
シリアスの中に松井優征先生独特の世界観、ギャグ、が入り交じり、おもしろおかしく読みやすいものになっていると思います。
歴史漫画と言えば、当時の風習や習わし、価値観等が、現代の私たちと異なり、理解に苦しむこともあるのですが、
逃げ上手の若君、はそのあたりもわかりやすく解説しながら進行していくため非常に読みやすいです。
主人公の「北条時行」は、若干8歳にして冒頭で触れたように一族郎党を殺されるというつらい出来事を味わうのですが、
史実においても本当に8歳とされているのですよね。
一方、宿敵となる足利尊氏(高氏改め)は、室町幕府の礎となった男で、英雄とされています。
若干8歳の少年が、この傑物にどう立ち向かっていくのかが、この物語の主軸になるわけです。
なんとなく、鎌倉時代の次は室町時代、鎌倉幕府が滅亡して室町幕府が開かれた。
みたいに思われている方も多いかと思いますが、実はそうではありません。
鎌倉幕府の滅亡については、たしかに足利尊氏が後醍醐天皇と京で謀反を起こし、新田義貞が鎌倉を攻めたことで滅びたとみられていますが、若干行き過ぎた解釈かと思います。
例えば、東京と大阪で同時クーデターが発生してトップがすげ変わったとして、他都道府県まるっと変わるかというとそんな簡単な話ではないと思います。
さらに、足利尊氏は最初は後醍醐天皇とともに鎌倉幕府に反旗を翻すのですが、後に仲違いし、これが世にいう南北朝時代へとつながっていくわけです。
このあたりの時代、今日の敵が明日の味方、になったりならなかったり、するものですから、非常にわかりづらいものがあります。
そこを8歳の少年という異形にスポットライトを当て、舞台に上げるのはさすがというべきでしょうか。
いかがだったでしょうか。
拙い説明で申し訳なく思いますが、私自身、この時代についてあまり触れてこなかったのです。
(前述の通り、勢力関係が複雑に交差するため)
それが、逃げ上手の若君、を読みだして再考察するに至り、ちょっと理解できるようになるとおもしろさを感じています。
ぜひ、皆さんにも少しばかりそれを味わっていただけたらと思います。
それでは。今回はこの辺で失礼します。