こんにちは。くるーざーです。
最近twitterなどで話題のChatGPT、皆さまはもう使われましたでしょうか。私はここ一月ほどの業務で少し触れてみましたので、その所感について書いていきたいと思います。
そもそもChatGPTって?
ChatGPTは、OpenAIという研究所が2022年11月に公開したチャットボットで、何かしらの文章を入力すればその答えを自動で生成してくれます。
ChatGPTは自然言語処理モデルであり、一定の文字列の後に続けるのに適切と思われる文字列を出力してくれる機能を持っています。それにより、こちらが入力した文章に対する答えを表示してくれるわけです。
どんな使い方ができる?
とくにプログラミングにおいて助けられた使い方をピックアップしていきます。
・記述されたソースコードの構造を解説する
例えば「objective-cのシステム上の以下の記述について、構造を解説してください。(ソースの記述を続ける)」という文章を入力した場合、記述された部分についての解説が表示されます。
とくに私は一月からほぼ初見の状態でobective-cの案件を担当することになりましたので、ソースコードを理解するうえでこの機能は非常に助けになりました。
・出力されたエラーメッセージについて解説する
先ほどの使い方と似ていますが、プログラムの実行時などに出力されたエラーメッセージについての解説を出力してもらうことも可能です。単なる英文翻訳だけでなく、そのエラーメッセージからどのような問題が発生しているか、またどのように修正すればよいかの指標を教えてもらえます。
利用上の注意点
このように有用なChatGPTですが、当然ながら利用するにあたって注意しなければならない点もあります。
まず、2023年2月時点において、ChatGPTの学習データに2022年以降のデータは含まれていません。すなわち、2022年以降の出来事について質問した場合、適切な答えが返ってくることはありません。
また、言語モデルはあくまで入力された文字列の後に続けるのに「適切と思われる」文字列を返す機能です。よって、正しい情報でなくとも文章として自然であれば質問への答えとして出力されてしまうことがあります。
一例として、サッカー選手で2022年のワールドカップ以降に目覚ましい活躍を遂げている三笘薫(みとまかおる)選手について聞いてみましょう。
この通り、まったく出鱈目な内容が出力されてしまいました。漢字の読み方や生年月日、職業まで違ううえ、役として列挙されたキャラクターもバラバラの声優さんによって演じられています。だというのに、文章としてはとても自然でもっともらしい調子です。
このように、現状ではChatGPTの回答には必ずしも信頼がおけるとはいえないようです。利用するうえでは、このような点には注意を払わなければならないでしょう。
上記のような注意点はありつつも、ChatGPTは総体としては非常に有用です。皆さまも一度触れてみてはいかがでしょうか?