沖縄チームのキリです。基本情報技術者資格は独学していたことはありますが取得の必要に駆られることがなかったので受験したことがありませんでした。が、弊社では必須の資格となるので改めて学習中です。調べていると2023年4月から試験が新制度となり、年2回から(ほぼ)いつでも受験可能となり試験内容も大きく変わるようです。新制度の過去問が無いのはちょっとつらみを感じますが必要な知識は同等だと思われるのでいままでの過去問を使って勉強しています。
主な違い
- 試験が年二回から通年、試験会場さえ開いていれば好きな日時を指定して受験できるようになります。申込みが間に合わなかった!や大事な予定と被っている等で受験できないという事態を避けやすくて良いのではないでしょうか。
- 採点方式がIRT方式になります。よくわからなかったので軽く調べたところ問題ひとつひとつを統計して良問なのか悪問なのか等の指標を出して配点を決定する方式のようです。それにより出題の難易度によらず公平な採点が期待できるようになるそうです。
- 午前試験が科目A試験になり問題数が小問形式の80問から60問、解答時間が150分から90分になります。
- 午後試験が科目B試験になり問題数が大問形式の11問中5つ選択から小問形式の20問、解答時間が150分から100分になります。
全体的に取り付きやすくはなりつつもこれまで以上にスピーディーな解答が求められるようになるようなのでとにかく問題をこなして1問あたりの解答時間を短縮することが大事だと感じました。
基本情報勉強のメモ
別の記事貼って終わっちゃうのもなんなので基本情報技術者試験ドットコムの過去問道場を解いていてひっかかった問題や用語をメモしておきます。
1の補数と2の補数
どっちがどっちだったっけ~と毎回混乱します。1の補数は足したら全ての桁が1になる数、2の補数は足したら最上位の桁が丁度繰り上がる数です。10110の1の補数は01001、2の補数は01010です。2の補数は1の補数に1を足した数と同じです。説明を聞いてもスッと頭に入らないですがお釣りの暗算で10進数の10の補数を無意識に使っていることに気付きました。例えば278円の商品を1000円支払ったときのお釣りは722円ですがこれはまさに10の補数です。278の頭から足すと9になる数を並べて721、これに1を足すと722です。単にビット反転したら1の補数、1の補数に1を足したら2の補数と覚えるよりも日常でもお釣りの計算で補数を使っているんだな~と「補数=お釣り」を結びつけて覚えたほうが覚えやすい気がします。
IaaS、PaaS、SaaS
これも当たり前のように出てきます。どれがどういうものだかすぐにイメージが湧きません。インターネット経由で提供されるサービスの種類を分類したものでIaaSはInfrastructure as a Service、PaaSはPlatform as a Service、SaaSはSoftware as a Serviceをそれぞれ略した用語です。具体例を調べたところ以下のようなものがあるようです。
IaaS
- AWS EC2
- AWS ECS
- Google Compute Engine (GCE)
PaaS
- Google App Engine (GAE)
SaaS
- Office 365
- Zoom
- Dropbox
とりあえずPaaSはアプリケーションを作ったり動かしたりするためのプラットフォームを提供するサービス、SaaSはウェブサービスを利用するアプリケーションということを覚えておけば対策としては必要十分かな、と思っています。
マネジメント系
大体コーディングやってるので実務で聞くことがほとんど無く略語がめちゃめちゃ多くてしんどいです。
WBS:作業を分解して洗い出しツリー構造に整理する。
PERT:各工程の依存関係や所要時間の見積もりを整理する。PERT図(アローダイアグラム)に図示したりする。
CPM:WBSで洗い出したタスクをPERT図にして最も時間がかかるパス(クリティカルパス)を見つけ出しプロジェクト完了までにかかる時間を見積もる方法。クリティカルパス法ともいう。
EVM:プロジェクトの工数などを金銭価値に換算しスケジュールの進捗やコストの実績値を一目で把握するための技法。
暗号化通信とディジタル署名
どちらも公開鍵暗号方式を用いる。暗号化通信は送信者が受信者の公開鍵で暗号化、受信者の秘密鍵で復号化する。ディジタル署名は送信者の秘密鍵でメッセージダイジェストを暗号化し、受信者は送信者の公開鍵で復号化する。
MTTR、MTBF
MTTR:Mean Time To Repair 平均修復時間
MTBF:Mean Time Between Failures 平均故障間隔
稼働率=MTBF / (MTBF + MTTR)
MIPS
Million Instructions PerSeconds 1秒間に何百万個の命令を実行できるかの単位
論理シフトと算術シフト
論理シフト:全てのビットを左右いずれかにずらし、空いたビットは0にセットする。
算術シフト:符号ビットを除いて左右いずれかずらし、左シフトなら空いたビットに0、右シフトなら符号ビットと同じビットをセットする。
11010000を右に4ビットシフトする場合
論理シフト:00001101
算術シフト:11111101
FIFO、LIFO
FIFO:First-In First-Out 先入先出法 古いものから先に取り出す
LIFO:Last-In First-Out 後入先出法 新しいものから先に取り出す
FILOやLILOと記述されているときもあるがFILOは最初に入れたものを最後に取り出すということでLIFOと同一、LILOは後に入れたものを後に取り出すということでFIFOと同一です。
キューとスタック
キューは入れた順に取り出すFIFO方式のリストでスタックは後に入れたものを先に取り出すLIFO方式のリストです。キューに要素を追加することをエンキュー、取り出すことをデキューといい、スタックに要素を追加することをプッシュ、取り出すことをポップといいます。
行列
DBの問題でよく出てきて行と列どっちがどっちだったかよく混乱します。わかりやすい記事があるので貼っておきます。
Rowが行でColumnが列、カラムには柱という意味があるのでイメージで覚えるのもアリです。
主記憶装置
あれっメモリだったっけストレージだったっけ?となりました。メモリは主記憶装置にあたり、HDDやCD、DVD等の記録媒体は副記憶装置と呼ばれます。
おわりに
似た問題や同じ問題が別の年度でも出題されることが多く、全然知らない問題が出てくることはあまり多くないので過去問をやっていてわからない概念が出てきたときにはしっかりと調べて、知ってる分野の問題はケアレスミスには注意しつつ解き方や着目するべきワードを頭に入れて少しでも早く解答できるようにしておきたいです。4月28日に受験申し込みをしたので次は試験の感想を書こうと思います。