最近、取り組んでいる仕事の1プロジェクトが終了して次の仕事に移り、多忙の日々に別れを告げたこの頃。
やっと趣味に取り組む機会が段々増えてきた中、遊戯王OCGで組んでいるヌーベルズを調整しています。
デッキビルドパック出身のテーマは総じて程よい強さでスタートするのが基本な中、儀式テーマとして出てきたヌーベルズ。
勇者やR-ACE、VSが結果を残していた中、あまり結果を見かけないヌーベルズ、実際使ってみても弱くはないがイマイチ強い動きができない。
打点が足りない、②効果の発動条件である自身が対象に取られた時のタイミングが任意で狙いづらい、相手が守備表示で展開してきて除去タイミングがない・・・
同じ儀式テーマであるメガリスと混ぜて打点問題を解決していましたが、如何せんメガリスが一般的な儀式テーマから逸脱した独特なテーマであること、
種族が違うために相互サーチができない窮屈さ、対象に取る効果がメガリスにほぼ無いのでヌーベルズの強みが活かせていない点も相まって、イマイチ合ってない感が出てきました。
こりゃいかんと思っていろいろ調べてみたところ、自分からフリーチェーンで戦士族モンスターを対象に取る効果を持つ、焔聖騎士テーマに目を付けました。
焔聖騎士は装備カードに関連する効果を持った炎属性・戦士族のテーマ。
自身を装備カード扱いとして戦士族に装備する効果を持ったモンスターがチラホラいて、中にはフリーチェーンで発動できるタイプも存在しています。
装備魔法として焔聖剣カードが存在していますが、こちらも戦士族を手札に加えたり回収したりする効果を持っており、一部ヌーベルズとシナジーがあります。
Sモンスターとしてレベル5と9、Lモンスターとしてリンク1がいますが、レベル9はレベルを揃えるのがヌーベルズでは少々難しく、Lモンスターは条件がかなり特殊なので、
今回は相手ターンでも発動できるレベル1、レベル5Sモンスターを使用するとして考えていこうと思います。
レベル1なら《ワン・フォー・ワン》や《ワンチャン》でサーチも効きます。レベル5Sモンスターは出すための手順を組んで出します。
初動条件として、《聖騎士の追想 イゾルデ》をL召喚できる盤面であること。
自分フィールドに戦士族モンスターを2体並べればOKなので、そこまでの展開は省いて、出した後の展開ルートを紹介。
●《聖騎士の追想 イゾルデ》をL召喚後の展開ルート
1:《聖騎士の追想 イゾルデ》の①効果で、デッキからイグナイトモンスター1体を手札に加える。
2:《聖騎士の追想 イゾルデ》の②効果で、デッキから《焔聖剣-デュランダル》を墓地へ送り、デッキから《焔聖騎士-リナルド》を特殊召喚。
3:《焔聖騎士-リナルド》の②効果で、墓地から《焔聖剣-デュランダル》を手札に加える。
4:《焔聖剣-デュランダル》をフィールドのモンスターに装備する。
5:《焔聖剣-デュランダル》の①効果で、デッキから《竜剣士イグニスP》を手札に加えて《焔聖剣-デュランダル》を破壊する。
6:1と5で手札に加えた2体のPモンスターをペンデュラムゾーンにセッティング。
7:イグナイトモンスターのペンデュラム効果で、ペンデュラムゾーンに置いた2枚を破壊し、デッキから《焔聖騎士-ローラン》を手札に加える。
8:破壊された《竜剣士イグニスP》の①効果で、デッキから《竜剣士マジェスティP》をチューナー扱いで特殊召喚。
9:《竜剣士マジェスティP》の②効果で、デッキから《大聖剣博物館》を手札に加え、手札を1枚捨てる。
10:《大聖剣博物館》の①効果で、デッキから聖剣カードを手札に加える。
11:《竜剣士マジェスティP》と《焔聖騎士-リナルド》で、《焔聖騎士導-ローラン》をS召喚。
12:《焔聖騎士導-ローラン》の①効果でエンドフェイズ時にデッキから装備魔法を墓地へ送り、デッキから戦士族モンスターを手札に加える。
この時点でフィールドには《大聖剣博物館》、《聖騎士の追想 イゾルデ》、《焔聖騎士導-ローラン》、手札には10で加えた任意の聖剣カード1枚、エンドフェイズ時に任意の戦士族モンスター1枚と言う状態になります。
この時、聖剣カードによって後の展開が変わっていきます。
《聖杯の継承》であればデッキ・墓地から好きな聖騎士モンスターが手札に加えられるので、
通常召喚が残っていればレベル4の聖騎士を手札に加え通常召喚、《焔聖騎士導-ローラン》とシンクロして《焔聖騎士帝-シャルル》をS召喚できます。
後は《焔聖騎士導-ローラン》の②効果で《焔聖騎士帝-シャルル》に装備すれば《シャルル大帝》のL召喚の準備が整います。
《焔聖剣-オートクレール》であれば装備モンスターに①効果で装備モンスターに2回攻撃が付与でき、
②効果で装備モンスターと共に墓地に送られればフィールドのモンスターを対象にとって破壊できます。
ヌーベルズでは適当な攻撃表示モンスターに装備することで
レベル4以下のヌーベルズの②効果で、装備モンスターと共にリリースして手札・デッキからヌーベルズを特殊召喚すれば
特殊召喚時のヌーベルズの①効果でアドバンテージを取りつつ《焔聖剣-オートクレール》の②効果でモンスターを対象に取れます。
(なおヌーベルズの②効果は「~時、発動できる」というタイミングを逃す処理なため、
上記手順では《焔聖剣-オートクレール》の②効果はチェーン処理が組まれている状態で対象を取ることとなってしまい、
そのままヌーベルズの②効果に続けて繋ぐことができません。悲しみ)
《聖騎士の追想 イゾルデ》の①効果で手札に加えたモンスターは、そのターン中通常召喚・特殊召喚、モンスター効果の発動ができない縛りがありますが、
ペンデュラムゾーンへのセッティングとペンデュラム効果は発動できるので、もっぱらイグナイトと相性がいいです。
ただし、《竜剣士イグニスP》の破壊された時の効果はモンスター効果なので、《聖騎士の追想 イゾルデ》の①効果で手札に加えてしまうと動けなくなるので注意。
ヌーベルズでは、この展開ルートでフィールドにレベル5の《焔聖騎士導-ローラン》が存在することにより、
レベル5までのヌーベルズの儀式素材として使えます。
儀式モンスターと儀式魔法は、《Voici la Carte~メニューはこちら~》で両方とも手札に加えられるので儀式召喚は容易に整えれます。
これで《コンフィラス・ド・ヌーベルズ》を手札に加えられれば、《Recette de Viande~肉料理のレシピ~》の効果で相手フィールドのモンスターが全員攻撃表示になり、
ヌーベルズの②効果によるリリース先を確保できます。
また、この時点で手札、墓地にはフリーチェーンで自分フィールド上の戦士族モンスターを対象に取れる《焔聖騎士-ローラン》と《焔聖騎士導-ローラン》がいる状態になるので、
1:任意のタイミングで《コンフィラス・ド・ヌーベルズ》を対象にどちらか片方のローランの効果を発動。
2:《コンフィラス・ド・ヌーベルズ》の②効果で自身と相手フィールド上の攻撃表示モンスターをリリースして《フォアグラシャ・ド・ヌーベルズ》を特殊召喚。
3:《フォアグラシャ・ド・ヌーベルズ》の①効果で墓地のカードを3枚までデッキに戻す。
4:任意のタイミングで《フォアグラシャ・ド・ヌーベルズ》を対象に残った方のローランの効果を発動。
5:《フォアグラシャ・ド・ヌーベルズ》の②効果で自身と相手フィールド上の攻撃表示モンスターをリリースして《バラムニエル・ド・ヌーベルズ》を特殊召喚。
6:《バラムニエル・ド・ヌーベルズ》の①効果でデッキから任意のヌーベルズ・レシピカードを手札に加える。
という布陣を建てることができ、
・任意のタイミングで相手フィールドの攻撃表示モンスターを1体除去できる手順が2回打てる。
・展開で消費したカードを合計3枚戻してリソース回復or相手の墓地肥やしを妨害できる。
・デッキから好きなヌーベルズorレシピカードをサーチして次の自分ターンで動ける。
上記3点を行える状況が整えれます。
その上、6で手札に加えたカードが《Nouvellez Auberge 『À Table』》なら自分のターンで《大聖剣博物館》から貼り換えて発動すれば、
《Recette de Spécialité~料理長自慢のレシピ~》を手札に加えて更なる妨害を立てることができる上に手札に来てしまった儀式モンスターをデッキに戻して1ドロー、
自分エンドフェイズごとに墓地のカードを2枚回収してリソース回復ができます。
《バラムニエル・ド・ヌーベルズ》はヌーベルズモンスターの効果で特殊召喚しているので②効果がフリーチェーンになっており、こちらも妨害札として機能します。
(相手の攻撃表示モンスターを1体リリースして《バグリエル・ド・ヌーベルズ》を特殊召喚。《バグリエル・ド・ヌーベルズ》も①②効果共に妨害。)
ヌーベルズは豊富なサーチ&リソース回復で回しやすいんですが、肝心の②効果が攻撃表示モンスターが他にいないと使えないという欠点がありました。
下手に表示形式変更をデッキに組み込むと事故の元ですし、かといって《Recette de Viande~肉料理のレシピ~》の効果もそれほど頼れるほどではないし・・・
そこで目を付けたのが《No.13 ケインズ・デビル》と《No.31 アベルズ・デビル》の2枚。
どちらもフリーチェーンで相手フィールドのモンスターを強制的に攻撃表示に変え、発動ターン相手に攻撃を強要する効果を持っています。
これで相手が守備表示で展開する逃げ道を防ぎ、発動後に除去されても攻撃強要によりヌーベルズの②効果の発動条件が狙いやすくなります。
レベル1モンスター2体も、焔聖騎士にはレベル1が多いことと、戦士族モンスターがいれば手札から特殊召喚できる《キリビ・レディ》がレベル1なのもあって苦にならないです。
X素材がなくなってもヌーベルズの②効果でリリースに巻き込むこともできなくはないです。
ヌーベルズの打点問題こそ解決できないものの、大打点のモンスターは前提として低打点モンスターを経由して出すことがほとんどなので、
経由前のモンスターを除去できれば問題はないです。(ティアラメンツみたいにフィールド外から展開してきた場合は知らん!)
面白いアレンジとしては、《パラサイト・フュージョナー》を組み込む点。
このカードは、特殊召喚時に名称指定されている融合素材モンスターの名前をコピーしつつ融合する独特な効果を持っています。
ちょうど名称指定がされている融合素材を持ち、戦士族モンスターを融合素材としているモンスターが4体存在しており、
その中で使いやすいのが《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》と《真紅眼の黒刃竜》の2体。
《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》は互いの墓地の魔法・罠カードの数×100分攻撃力がアップし、貫通効果内蔵、フィールドのカードを対象とする効果を手札1枚をコストに無効にして破壊できます。
ヌーベルズ側では墓地の魔法・罠カードはデッキに戻す関係であまり溜まらないので攻撃力アップの数値は相手依存になりますが、基本3000は到達するので問題ないでしょう。
無効効果も、ヌーベルズでは手札コストもそこまで影響しません。
《真紅眼の黒刃竜》は自分の墓地の戦士族モンスターを攻撃力200アップの装備カードとして自身に装備、自分フィールドのカードを対象とする効果を装備カードをコストに無効にして破壊できます。
打点アップの確実性はこちらの方が上ですが、ターンを重ねないと《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》の方が上になりがち。
その分無効効果は自身に装備した戦士族モンスターをコストにすれば実質無料とコスト分はこちらの方が上です。
他には《アルバスの落胤》を融合素材とした各種融合モンスターも条件を満たしやすく、レベル5以上の戦士族が必要ですが《覇道星シュラ》を融合召喚できれば、打点問題は一気に解決します。
この辺りは自分のデッキタイプによって好きに選んでもよいでしょう。幸いヌーベルズはEXデッキが基本自由なので弄りやすいです。
ただし、《パラサイト・フュージョナー》は特殊召喚時にしか効果を発動できないので、別途特殊召喚手段が必要です。汎用性があるのは《ワン・フォー・ワン》か。
レベル1の焔聖騎士モンスターを主軸としたヌーベルズデッキ、意外といい線行きそうな予感です。
《聖騎士の追想 イゾルデ》を出す初動ルートこそ別途必要ですが、そこさえ整えればデッキとしてはなかなかの完成度になるかと。
《キリビ・レディ》が戦士族モンスターがいれば手札から特殊召喚できるので、よほど事故らない限りは出せるでしょう。
戦士族モンスター2体が並べられなくても、モンスター2体という緩い条件でL召喚できる戦士族《コードブレイカー・ウイルスソードマン》がいるので、手札次第では動けます。
デッキレシピはまだ調整中故、まだ確立できていません。
ヌーベルズ側の枚数調整がどうも難しく。
40枚で構築できれば一番ですが、2,3枚超過してもいいかと。
最近のデッキは50枚超えても普通に動いたりしますからね。