大変、お久しぶりです・・・!
なんでこんなに投稿期間が空いたというと、仕事に忙殺され続けました。今年の1月~3月が特に酷すぎた。端的に言うと社長さんから本気で「大丈夫かお前?」と心配されたレベル。
乗り切った時は満足感があって、よーし書くぞと言いたかったんですが、そもそもブログ側も投稿予定だった下書きがなんやかんやで没になっちゃったのも感覚があいた原因です。あと反動のモチベ低下が・・・。
そんな言い訳はさておき、現在趣味で友達とやっている遊戯王。4月27日に新規レギュラーパックも発売されて一緒に見に行ったばかりでしたが、その時個人的に過去組んでいたパックをいい加減補強したかったという思いもありました。今弾で新規登場したカードと一緒に補強できないかを考えるテーマがこちら。
【ネムレリア】
遊戯王はもっぱらエクストラデッキからモンスターを出して制圧展開をするのが現環境(特にリンクとか)ですが、ネムレリアは自らエクストラデッキからの展開に制限を掛けた上でそこからコストとして裏側除外して効果の発動・展開を行い、エクストラデッキの枚数が《夢見るネムレリア》1枚のみになったときに発動できる強力な効果で相手の盤面を崩して魔繰り返しを狙う特殊なテーマです。
エースとなる《夢見るネムレリア》がレベル1の天使族、エースの召喚をサポートする他モンスターがレベル10の獣族、内1体は天使族と非常に極端なステータスを持っており、なおかつ魔法・罠カードはネムレリアはもちろんレベル10の獣族の汎用サポートを持っているので他テーマからレベル10の獣族を出張できる点があります。(肝心の該当モンスターが少なすぎるのが難点)
その分、効果を使うとエクストラデッキからペンデュラムモンスターしか展開できず、むしろコストでエクストラデッキを消費するので自分のターンでのエクストラ展開は諦めるしかないです。ペンデュラムモンスターであれば展開できますが、エクストラデッキの枚数が状況に応じて増加してしまうため相性もイマイチ。
このテーマのエースカードは、この《夢見るネムレリア》。
ペンデュラム効果で自らエクストラデッキに表側表示に置かれ、エクストラデッキの枚数が表側で置かれている自身のみになった状態で初めて特殊召喚できる、ペンデュラムモンスターの中でも独自性が強いモンスター。その分効果は強力で、今までコストとして裏側除外してきたカードの枚数3枚ごとに相手カードを対象を取らず破壊を介さない裏側除外するという、耐性を持っているカードがほとんどいない類の除去効果を持っています。その性質上1度でも通ればほぼ勝ち確まで持っていけるポテンシャルを持っています。
それでいて、ネムレリアの展開はこのカードの1枚初動となっている上このカードをサーチする魔法カードも存在しており、安定性は高めです。
しかしこのテーマ、実際は環境で活躍したことが全くないという悲しい過去が・・・。
というのもこのテーマは大きな欠陥を抱えており、
・展開が《夢見るネムレリア》1枚だけなので止められると動きが止まる(こちらのターンでも手札から捨てて効果を止める手札誘発が多発している現環境では非常に致命的)
・エクストラ展開に制限がかかる上に妨害効果がほとんどない(現環境の強テーマの条件である先行妨害展開ないし後攻捲り展開がどうあがいても不可能)
・なにもかもが遅すぎる(《夢見るネムレリア》の召喚条件が満たせるターンまで時間がかかり、それまでに相手のターンを乗り切るパワーがない)
どうしろってんだよこんなの!
とはいえ、去年の7月に発売したパックで1枚新規をもらったテーマなので少なくともKONAMIから忘れ去られたテーマではない模様。最近の過去テーマの補強として複数枚もらっていることがデフォな中たった1枚なので喜んでいいのかはまた別の問題。
過去に組んでいたんですが、結局組んだだけで全く強くなかったこのテーマをなんとかしてあげたい。ということでこのテーマデッキの再構築をすることに。
ひとまずネムレリアの1枚初動ルートを考えてみる。カード効果まで書ききると大変なので省略(詳しくはカードテキストを参照)。
①《寝姫の甘い夢》で《夢見るネムレリア》をサーチ。
②《夢見るネムレリア》をペンデュラムゾーンにセット。
③《夢見るネムレリア》のペンデュラム効果で、自身をエクストラデッキに表側表示で置き、《ネムレリアの寝姫楼》をデッキから表側表示で置く。
④《ネムレリアの寝姫楼》の効果でエクストラデッキから2枚裏側除外で除外し、《ネムレリアの夢守り-クエット》と《ネムレリアの夢食い-レヴェイユ》をサーチ。
⑤エクストラデッキから3枚裏側で除外し《ネムレリアの夢食い-レヴェイユ》を手札から特殊召喚。
⑥《ネムレリアの夢食い-レヴェイユ》の効果で《ネムレリアの夢守り-クエット》を墓地へ送って《ネムレリア・レペッテ》をデッキからセット。
ホホーウ、改めて見てみたら通常召喚をしない展開ルートで、妨害は《ネムレリア・レペッテ》1枚。
《ネムレリア・レペッテ》は永続罠で、フリーチェーンでエクストラデッキから最大3枚まで裏側除外して、その枚数に応じた効果を適応する訳ですが、3枚除外した時の効果が自分フィールドのレベル10獣族モンスターを墓地へ送って、その時点での相手フィールドの全モンスターの効果をそのターン無効化。
《ネムレリアの夢食い-レヴェイユ》の特殊召喚は手札・墓地から可能な上、《ネムレリア・レペッテ》の1枚除外効果で墓地のネムレリアカードを回収、2枚除外効果でこのターン受ける全ダメージ半減が使用できる。
初動展開でエクストラデッキを5枚除外、相手ターンで《ネムレリア・レペッテ》の3枚除外効果を使えば8枚除外、次の自分ターンで《ネムレリアの夢食い-レヴェイユ》の特殊召喚時に3枚除外するので11枚、《ネムレリア・レペッテ》の効果で1~3枚除外で12~14枚除外になる。
自分のターンでも《ネムレリア・レペッテ》の3枚除外効果を使うかはともかく、最低12枚はエクストラデッキからカードがなくなっている状況になりますね。
エクストラデッキの枚数は最大15枚ですが、最低枚数は決められていないのでエクストラデッキの枚数を12枚にすれば返しの自分ターンで《夢見るネムレリア》の召喚条件が整い、相手のカードを4枚裏側除外できます。そう聞くと案外簡単に出せるじゃん!と思われますが・・・
いや待て!考えてみたら自分のフィールドのモンスターが《ネムレリアの夢食い-レヴェイユ》1体しかいない上、相手ターンで《ネムレリア・レペッテ》の効果で墓地に送るから自分フィールドにモンスターいなくなるじゃん!しかも妨害が1回しかないからカジュアル戦でも余裕で相手が妨害通り抜けて展開してきてそのままゲームセットじゃねぇか!
ということで上述した妨害力のなさと遅さが本テーマの弱さを物語っています。ガチ戦はもちろん去年から出たテーマとのカジュアル戦ですらまず勝てません。先行貰って上記展開できても返しの相手ターンを乗り切れず、3ターン目がやってきません。
いくら1枚初動でも妨害すら碌に抱えられない初動テーマとか聞いたことないぞ!と、書けば書くほど悲しさがにじみ出てきます。というか《ネムレリア・レペッテ》が出る前はその妨害すらなかったというから驚き。(一応今回上げていないカードでも妨害はできますが、それでも《ネムレリアの夢食い-レヴェイユ》でセットする通常罠1枚のみ)
なお過去にこのテーマを使われていたのが、レベル10獣族のペンデュラムモンスターを使用する【妖仙獣】と、レベル10獣族である2体のモンスターを使用する【光のピラミッド】くらい。【光のピラミッド】に至っては2004年に4枚カードが出ただけでそれ以降1枚も新規を貰えてない・・・。
問題山積みですが、それを他カードでなんとかしていくのが遊戯王。というか最近の遊戯王は新規テーマを出しても既存のテーマとの混合を意識したテーマになってることが基本。なんだいつものことではないか!
さて、どのテーマを混ぜていくか考えていきましょう・・・。
幸い【ネムレリア】自体は1枚初動で通常召喚をしない展開になっているので、その余った通常召喚で補強できる点で考えてみる。
《夢見るネムレリア》の効果を最大限活かすためにエクストラデッキを15枚で使うことを前提として考えると、エクストラデッキからの展開を行わずに枚数を減らせるテーマと組み合わせるのが理想。そんな限定的なテーマが都合よく存在します。
【ドラグマ】
今年の9月以降に登場する、【烙印】ストーリーを中心としたコンプリートファイル-白の物語-(完全受注生産品)で再録されるテーマの1つである【ドラグマ】。
2020年4月~2023年1月まで続いていた1つのテーマを中心ストーリーとした長期テーマ群の1つで、エクストラ展開ができなくなる代わりに強い汎用性を持ち、一部カードはエクストラデッキのカードを墓地に送って強力な効果を発動することが特徴。エクストラデッキを消費する【ネムレリア】と特徴が一致し、余った通常召喚を【ドラグマ】で活用できるのもあって相性はバッチリ!
《天底の使徒》、《ドラグマ・パニッシュメント》で1枚、《教導の大神祇官》で2枚エクストラデッキから墓地へ送ることができるので、《夢見るネムレリア》の召喚条件を満たしやすくなり、《教導の聖女 エクレシア》は任意のドラグマカードをサーチでき、《教導の騎士 フルルドリス》をサーチすれば相手メインフェイズ中に特殊召喚して同時にモンスター効果の無効化できる柔軟性もGOOD。
基本的にエクストラデッキからの展開制限はそのターン中のみだが、《ドラグマ・パニッシュメント》だけは次の自分ターン終了時までと制限期間が長く、考えずに使用すると《夢見るネムレリア》の特殊召喚ができなくなる点は注意。
混合するテーマ、ヨシ!ということで【ネムレリア】と【ドラグマ】の混合テーマで構築を考えます。
しかし、【ネムレリア】は裏側除外なのに【ドラグマ】は墓地へ送る。それほど気にしなくてもいい気はするものの1枚でも【ドラグマ】側でエクストラデッキを墓地へ送ると《夢見るネムレリア》のパワーが落ちてしまうのはもったいない。
今度はエクストラデッキから墓地へ送ったモンスターを、裏側除外する手立てが欲しい。そんな限定的なカードがある訳・・・
あ り ま し た。
《死魂融合》
墓地のモンスターを裏側除外して融合素材とし、融合モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する罠カード。
ドラグマ効果で墓地へ送ったエクストラデッキのモンスターや、《ネムレリアの夢食い-レヴェイユ》の効果で墓地へ送ったレベル10光属性獣族モンスターを裏側除外して融合モンスターを召喚できる画期的なカード。召喚した融合モンスターはそのターン攻撃できないが、どのみちエクストラ展開ができない状況なので自分ターンで発動できず、相手ターンで発動するのが基本なのでデメリットはあってないようなもの。ええぞ!ええぞ!
これでドラグマ効果を中心に墓地へ送ったモンスターの有効活用ができました。しかし相手ターンでの展開が《死魂融合》だけなのは心残り。サーチ手段としてデッキから罠カードを除外して同名カードをセットする罠カード《トラップトリック》があるものの、やはり別手段で相手ターンでの展開が欲しい・・・。
そこで探してみたところ、面白いテーマが見つかりました。
【メルフィー】
【メルフィー】はメインモンスターがレベル2地属性獣族で統一されており、自分ターンのエンドフェイズ時に手札から特殊召喚、相手がモンスターを出したり攻撃対象に選んで来たら手札に戻って効果を発動する変わった動きをするテーマ。メインモンスターは7体いるが、デッキから獣族モンスターをサーチする《メルフィー・キャシィ》、デッキからレベル2以下の獣族モンスターを特殊召喚する《メルフィー・パピィ》がよく採用されます。
勝手に手札に帰ってくるので1枚あれば十分な出張性能があり、メインデッキを圧迫しない点が嬉しいところ。さすがに3テーマ混ぜるとデッキ枚数が増えていってしまうのでね・・・。
今回は《メルフィー・キャシィ》を手札に握る、もしくはそれを呼び込める《メルフィー・パピィ》を使い、このモンスターを手札に持ってきます。
《ホップ・イヤー飛行隊》
相手メインフェイズ中に、自分フィールドのモンスター1体と手札の自身でS召喚を行うモンスター。
レベル2なので《メルフィー・キャシィ》でサーチでき、今回のデッキ構築なら以下のレベルのSモンスターが召喚可能。
・レベル12:レベル10の【ネムレリア】モンスター+自身
・レベル10:《教導の騎士 フルルドリス》または《教導の大神祇官》+自身
・レベル6:《教導の聖女 エクレシア》+自身
レベル6はあまり優先度は高くないですが、レベル10と12は超大型だけあって効果が優秀な者が多いです。S素材に縛りがある者もチラホラいるので出せるモンスターは少し絞られますが、その中でも優秀なのが揃っています。
レベル12なら特殊召喚時に相手モンスターを破壊して1ドローできる《騎士皇レガーティア》、永続魔法である《ネムレリアの寝姫楼》を守りつつ妨害効果のある罠カード《騎士魔防陣》をサーチできる《騎士皇アークシーラ》、守備表示のまま4000で攻撃でき、相手が魔法・罠を発動すると手札が3枚になるようにドローできる《超思天神マスラ-O》。
レベル10なら特殊召喚時に相手カードを除外しつつモンスター効果耐性を持つ《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》、性能が強すぎて海外で禁止カードになった《フルール・ド・バロネス》、除外されたカードの数だけステータスが増し、カードが除外されると追加で相手のフィールドと墓地のカードを1枚ずつ除外する《相剣大公-承影》。
レベル6は出す優先度が低いので、召喚時にバウンス効果を持つ《獣神ヴァルカン》くらいか。
《死魂融合》で出すモンスターの方もエクストラデッキの枚数を割くため、入れるSモンスターのカード枚数はなるべく絞りたい。この候補の中から誰を入れるかはじっくり考えていこう。
あとは《死魂融合》側で出すためのモンスターをどうするかだけれど、これ以上書いちゃうと長大になってしまうので、それは次回。
長い間ブログ書けなかった分を取り戻したいのに復帰直後にこんな長いの書いちゃってるのがおかしい?もっともですがそこには目を瞑ってほしく・・・。