10年ぶりのベトナムの旧正月

今年、10年ぶりにベトナムでお正月を過ごしました。
来日して13年目になりますが、だいたい毎年1回はベトナムの実家に帰っています。

しかし、お正月に帰るのはせいぜい2回ほどしかありませんでした。
今回は10年ぶりにお正月をベトナムで迎えることができました。

ベトナムのお正月には、日本と同じように大掃除をしたり、家を飾ったり、伝統的な料理を作ったりする習慣があります。

12月27日ごろから、遠くで働いている人々が実家に帰省し始めます。
この時期だけは、普段は静かな田舎も賑やかになります。

新年には良いことが訪れるようにと、年末は皆とても忙しく過ごします。

ベトナムの伝統的な料理には、「バインチュン」「バインテト」、笹巻き、豚足とタケノコの煮物、肉詰めゴーヤのスープなどがあります。

家の飾りつけには、赤や黄色などの派手な色のランタンや対聯(ついれん)、特に「ホアマイ(オクナ・インテゲーリマ)」という花や梅の花などを飾ります。

日本では花火といえば夏ですが、ベトナムでは大晦日に花火が打ち上げられます。
花火大会は全国放送され、花火が終わると大統領が新年の祝辞を発表します。
この時、家族全員が集まり、テレビを見ながら食事やお酒を楽しみます。

元旦の朝は、お互いに新年の挨拶を交わし、大人から子供へお年玉が渡されます。
その後、お寺へ初詣に行ったり、親戚や近所の家を訪ねて新年の挨拶をしたりします。

ベトナム人にとって、お正月は決してなくしてはいけない大切な文化です。
今年のお正月は、とても懐かしく、心温まる時間を過ごすことができました。