こんにちは。ブログ書き出して初かもしれない同月2つ投稿!
ネタはあるんだけれど書けなかったからこんなこともできるんです。本当は1ヶ月に1つ書けるのが理想・・・
8月23日土曜日、遊戯王では新しいデッキビルドパックが発売。
現環境は前回のデッキビルドパックで収録された3テーマが全部環境入り、内2つは環境トップという歴代初の快挙を達成。
右を見れば【K9】、左を見れば【ヤミー】、次点とはいえ【ドラゴンテイル】。さらには前々回のデッキビルドパックで収録された3テーマの内2テーマ【M∀LICE】と【ライゼオル】も環境に残っている、まさにデッキビルドパック環境と化していた!(K9とライゼオルは他テーマとの混合)
正直私も環境入り云々とは無関係にヤミーを組んでいましたが、10月のリミットレギュレーションで規制がかかるのは目に見えているので泣く泣くデッキを崩すことになりました。
そこで友人から「今度のは買っていいんじゃないか」と話し合った結果、当日購入に走ることに。
2回連続でデッキビルドパックに収録されたテーマがほぼ全部環境入りはともかく、環境トップ入りはさすがにやりすぎたのか今回はだいぶパワーを抑えている様なので3か月か半年で規制がかからないと踏んでおります。
大会に出る場合はともかく、出ない勢からすれば長く使えるテーマが好まれるのでね!
そんなこんなで6箱開けて組みたいテーマ2つともの高レアリティは全て当たりました。出費としては15000円以上でしたが、当たった中でなんとプリズマティックシークレットレアの《キラーチューン・レッドシール》が当たり、ショップで10,000円で買い取り。さらに崩したヤミーパーツ一式を売って21,000円帰ってきたので無傷でございます。
個人的な本命テーマは【エニアクラフト】でしたが、もう一方高レアが揃ったテーマが【ヘカトンケイル】。

種族が幻想魔族で統一された融合テーマで、最近流行りの「融合魔法が存在しない融合テーマ」。大抵こういうテーマはメインモンスターに融合を内蔵するか、融合モンスター側に別途専用の召喚条件を追加するかの2パターンになる訳ですが、ヘカトンケイルは後者。その条件は「相手から奪ったモンスターをリリースする」というもの。
ヘカトンケイルはモンスター効果であらゆる場所から相手モンスターを自分フィールド上に呼び出し、自身と共にリリースして融合することをコンセプトとしています。ヘカトンケイルのメインモンスターは「相手がカードを手札に加えた」行為をトリガーに手札から特殊召喚できるので現代遊戯王では確実に条件を満たせます。
とはいえ、この行為は大抵相手が自身のターン時にすることがほとんど。自分のターンでこの条件を満たせるかは相手のデッキテーマ次第。この手の受動的条件はそれだけで評価を下げる要因となりがちですが、そこは現代遊戯王。自分ターンでも満たせるように工夫が施されているもの。

それがこの《神の見えざる手》。
①は手札から発動するとヘカトンケイルモンスターのサーチですが、②で墓地から除外すると相手に「1枚ドロー後手札を1枚捨てる」行為を強要します。
①と②は同一ターンで発動できるため、①でサーチしたヘカトンケイルモンスターをそのまま手札から特殊召喚できます。カード名こそ「神の見えざる手」ですがルビが「ヘカトンケイル」となっているので、ヘカトンケイル魔法罠をサーチできる《見えざる神ジャウザー》や《見えざる手ヤドエル》で容易に持ってこれます。
んん?相手に手札を加える行為を強要する?それをトリガーに動くテーマが過去にどこかで・・・
ホホーウ!
まさかのシナジーが生まれたぞ!これは作らざるを得ない・・・。
過去にブログでジェネレイドについて書いてましたが、実のところ強化があれっきり止まっており大スランプに陥ってしまいました。調整しても全然安定しなかったり通常召喚を妨害された瞬間に機能停止したりと、あの頃からデッキを崩して個人ストレージ行きという末路を辿っておりました。
6箱開けて揃った新テーマパーツ、これは兆しなのだ!ということで早速ストレージから引っ張り出して再調整。
ヘカトンケイルは通常召喚を一切しないため通常召喚をジェネレイドの初動として使用するのはそのままに、以下の展開ルートが構築。久しぶりに書いたわ展開ルート!
1: 《王の舞台》を発動する。
2: 《神の見えざる手》を発動し、①効果でデッキから《見えざる手ガイガス》を手札に加える。
3: 《神の見えざる手》を墓地から除外し、②効果で、相手に1ドロー1ハンデスを強要する。
4: 《王の舞台》の①効果でデッキから《光の王マルデル》を特殊召喚する。
5: 《見えざる手ガイガス》の①効果で自身を手札から特殊召喚する。
6: 《光の王マルデル》の②効果で植物族モンスターかジェネレイドカード(例として《ローンファイア・ブロッサム》)を手札に加える。
7: 《見えざる手ガイガス》の②効果で相手のデッキの上から3枚めくって、モンスターがいれば自分フィールドに特殊召喚する。
8: 《見えざる手ガイガス》と手順8で特殊召喚した相手モンスターをリリースして《見えざる神ジャウザー》を特殊召喚する。
9: 《見えざる神ジャウザー》の①効果でデッキから《見えざる誘い手》か《見えざる招き手》を手札に加える。
10:《ローンファイア・ブロッサム》を通常召喚し、①効果でデッキから《光の王マルデル》を特殊召喚する。
11:《光の王マルデル》2体で《影の王レイヴァーテイン》をX召喚する。

結構な手札事故でも《王の舞台》と《神の見えざる手》の2枚を引き込めれば最低でもジェネレイド展開しつつ《見えざる神ジャウザー》と妨害の罠1枚仕込めるようになりました。
《王の舞台》は《光の王マルデル》、《テラ・フォーミング》、《惑星探査車》でサーチでき《光の王マルデル》は《ローンファイア・ブロッサム》で特殊召喚でき、
《神の見えざる手》は《見えざる手ヤドエル》、《見えざる神ジャウザー》でサーチでき《見えざる神ジャウザーは》ヘカトンケイルのモンスター効果で奪取した相手モンスターと共にリリースして特殊召喚、《見えざる手ヤドエル》は《幻惑の見習い魔術師》でサーチできます。どちらもアクセス手段豊富!
そして、ジェネレイドとしての強化はとんと来ていないですが別テーマの強化に肖る形で間接的にジェネレイド強化に繋がった新規も来ています。

それが《滅びの黒魔術師》と《ティマイオスの眼光》の2枚。こんなとんでもカードを作ったのは誰だー!
《滅びの黒魔術師》は魔法カードの効果が発動したターンに自分フィールドのレベル6以上の魔法使い族を除外して特殊召喚し、デッキから「ブラックマジシャン」関連のカードをサーチ、
《ティマイオスの眼光》は自分のフィールドか墓地にいる《ブラックマジシャン》をデッキに戻してその1体で融合するとんでもカード。融合の概念が壊れる!(《滅びの黒魔術師》はフィールド・墓地にいるとブラックマジシャンとして扱うので即発動可能)
《ティマイオスの眼光》はブラックマジシャン関連のカードなので《滅びの黒魔術師》でサーチができ魔法を使わないことはほぼ無いので実質自分の場にレベル6以上の魔法使い族が居ればブラックマジシャン関連の融合モンスターがポンと出てきます。
特殊召喚する融合モンスターには、元禁止カードの《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》や相手フィールドのカードを全除外する《超魔導戦士-マスター・オブ・カオス》、手札がある限り何度でも魔法を無効にする《超魔導剣士-ブラック・パラディン》等、結構シャレにならないモンスターがチラホラいます。
レベル6以上の魔法使い族が必要ということでバランスを取っているかもしれませんが、これが何故ジェネレイドの強化に繋がったかと言うと

《王の舞台》で特殊召喚できるレベル6以上の魔法使い族がいるからですね。
《王の舞台》自体が魔法カードなので、実質《王の舞台》の効果発動を誘発できるカードがあれば1枚で上記融合モンスターが出せるということで巷では話題になりました。
今までは肝心の効果発動を誘発できるカードがサーチが効きづらいのしかなかったので微妙な感じになっていましたが、今回ヘカトンケイルの実装でそこも解消されました。これは重畳。
そんなこんなでいい話ばかり書いていましたが、実際のところヘカトンケイルとジェネレイドは「《王の舞台》の発動が自分ターンでできるようになったけれど、お互いのカードの効果は全く嚙み合わない」という微妙な相性となっています。というのも・・・
①レベルがどちらも合わない
フィールドに出すヘカトンケイルはレベル7と8、ジェネレイドはレベル9。レベルが合わないのでX召喚できずリンクモンスターもない。
一応ヘカトンケイルの融合にはレベル9がいるものの融合素材がヘカトンケイル×3と重すぎるので無いも同然。
②種族サポートの共有ができない
ヘカトンケイルは幻想魔族のみ、ジェネレイドは幻想魔族が存在しない。ジェネレイドは同種族サポートがあるテーマだけれど幻想魔族がいないためヘカトンケイルのサポートは無理。
そもそもヘカトンケイル自体は《見えざる神ジャウザー》の融合素材が幻想魔族と言うだけで、幻想魔族の汎用サポートはない。
③ヘカトンケイルの戦闘破壊耐性が邪魔
ヘカトンケイルは全員戦闘で破壊されない耐性を持つが、場に居続けると《王の舞台》で生成するジェネレイドトークンの数を少なくさせてしまう。
その分ジェネレイド側のモンスター効果発動のためのジェネレイドモンスターが足りなくなり、途中で妨害が止まる可能性がある。
といった、回してみると無視できない点が浮かんできました。正直ヘカトンケイルが相手ターンでやることはテーマ内のカウンター罠である《見えざる招き手》と《見えざる誘い手》を発動して相手の妨害をするか、《見えざる手ゴッドス》で相手の墓地のモンスターを奪うことくらい。
展開後はヘカトンケイルモンスターを《見えざる手ゴッドス》のみに変えて相手ターンでの妨害に徹するか、《見えざる神ジャウザー》と奪った相手モンスターでアンデッド族の《真血公ヴァンパイア》をX召喚した方がジェネレイド側としては動きやすくなりサポートも受けれます。せめてヘカトンケイルがレベル9だったらなー!
とはいえ、ジェネレイド側の欠点を補ってくれたのは個人的にポイント高し。逆にヘカトンケイルが場を圧迫して邪魔になる欠点が増えましたがな!まだまだ研究の余地がありそう。
あ、エニアクラフトは語るものゼロです。どうやったってテーマ内のカードしか使えませんからな!