噂のPS VRを体験してきた!

ずいぶん遅まきながら、PS VRの体験会に行ってまいりましたので、皆様、気になることこの上なし、関連した情報であれば、食べかすみたいなものでも拾って食うぐらい飢餓状態だと思いますので、仕方ないので感想をお伝え致します。

そもそもPS VRとはなんなのか

最近よく聞くVR(Virtual Reality)をPS4で実現するための機械です…。…PlayStaion陣営に傾倒している僕にとって、PSVRを知らない人が存在するという事実は、頭では理解できても、甚だ信じられないので、はっきり言って説明するのがめんどいです。知らない人は下記のリンクにアクセスしてください。

PSVR 公式

お分かりいただけましたでしょうか。簡単にいえば、ヘッドマウントディスプレイの親戚で、頭の角度・向きをトラッキングし、その情報をフィードバックした映像が投影されることで、あたかも周囲に別の空間が広がっとるように感じさせるための機械なのです。夢があるとは思いませんか?これがあれば現実では到底体験できない体験が待っているかも知れません。

体験した感想を書く前に

体験前、わくわくしながら、いったいどんな体験であるかあれこれ想像していました。しかし、ただわくわくしていたのではなく、気にしていたのは、なるべく実際の体験との落差を抑えることです。もし、事前の想像の方が素晴らしいとなればがっかりします。予防線をはるのは重要です(まったく余談ですが、予防線を何重にも張り巡らせて、覚悟して観に行った映画「Kingsglaive: Final Fantasy XV」は、びっくりするぐらい良かったです。しかし、油断はしません)。事前にこんなダメなところがあるのではと覚悟しておきました。

  • 値段が他のVR機器に比べ、そこまで高くないので画質が悪く、不鮮明で何が起きているのか判別するのでやっと
  • 有線式なので、線が邪魔であんまり首がまわせないか煩わしい
  • 重く、首が痛い

これを踏まえて感想に行きます。

感想

PSVR装着の図(前方)

PSVR装着状態です。なぜか画像が横になっていますが、あなたが自ら頭を横に倒すことにより通常通り御覧頂けます。光っており未来的な印象です。奥様に見せたら「ダサ」と歯に衣着せぬ感想を頂きましたが、ファッションではなく、この光を頼りにトラッキングしているそうです。

体験ゲームは檻に入って海中を潜っていく「the Deep」。悲しいことに、ゲームでもなんでもなく、何の操作もできず、ただ重力に従い海中に沈んでいくだけでした。こちらからゲーム世界へのインプットは首の角度と向きのみ…。内容は、魚やクラゲや鮫が檻の周りをまわり、それを眺めるものです。

まず真っ先に感じたのは画面の粗さ。だいぶぼやっとしていました。タイトル画面はしゃっきりしていたのでこれは機械的なものではないようです(水中だからかも知れませんが)。しかし、これ、なるほどなと思ったのですが、だんだんぼやっとしてるのが気にならなくなってきました。信仰心で無いのであれば、おそらく原因は、どこを見てもゲームの映像しか見れないので、実際の風景という比較対象が無いからではないかと思いました。僕の夢(寝てみる夢)は大体雑な造形でディテールはぼやぼやなのですが、寝てるうちはまったく違和感がありません。これと同じ現象なのではないかと考えています。

また、着ける前に恐かったら手をあげて教えてくださいと言われ、平静を装い返答したものの内心びくびくし「最悪漏らすとかなったら、どないしよ…」と怯えていましたが、無事漏らすことはありませんでした。面白かったのは、途中ゲームの展開がえらいことになり、もはや人生これまで、といった状況になるのですが、無意識に「ゲームだし大丈夫だ、こちらには干渉できない」と心の中で唱え、非常事態から逃避していました。そうすると当然まったく恐くなかったのですが、普通のテレビゲームならどんなに恐いゲームでも、そんなことを考えることはありません。なるほどなあ、VRならではだなあ、と感動しました。

PSVR装着(後方)

信じられないかも知れませんが、この人は海にいる気でいます。

それから、細かいところでは、全然重くなく首も疲れないし、どういうわけか線もまったく気になりませんでした。

しかし、肩を叩かれ終わるのですが、外した時の爽快感がえらいもんでした。視界が開けた解放感でしょうか。きっとどっかにストレスがかかっていたのだと思います。体験時間はたった8分間だそうですが、体感では15~20分ぐらいに感じました。退屈というよりは色々あって充実していたという印象でしたが、冷静に考えたらインプットできず、ただただ泳いでいるマンタだとかクラゲだとかを眺めていただけなので、充実してる訳ないですよ。VRだと大したコンテンツでも有難味が感じられるということかも知れません。エコですね。

とにかく

総評としては、まあ、こんなもんか、といった感じです。事前の想像よりはちゃんとした機械にまとまっていて、可能性は感じたのでコンテンツ次第かな、という感じでした。よく見るレビューとおんなじ感想になったことに変に納得しました。安易な「目を見張るような絶景が目の前に!」路線はぼやぼやなのであんまり期待できなさそうです。究極、なんでもそうですが使い方次第かと思います。

ちなみに

ちなみに発売はもうちょっと先ですが、大人気につき予約できない状態です。もちろん僕は予約できなかった組なので、発売日は苦虫を噛み潰しまくる予定です。