はじめに
今回は日常でタイピングを使う分には不自由のない方が、さらにタイピング技術が上達する方法を書きます。
タッチタイピングが出来ないという方は、前回の記事をご覧ください。
私は元タイパーで、一番速かったときの記録がローマ字入力「400文字/分」。かな入力「550文字/分」くらいです。
タイプウェルの国語 基本常用の記録で言うと、ローマ字入力「XS」。かな入力「ZI」です。
ある程度速く打てる方には、いまさらな内容かもしれません。
同時打鍵
同時打鍵とは、ほぼ同時にキーを数箇所打鍵することで、0コンマ何秒で数文字入力する技術です。
キーボードの性能によもよりますが、手のひらでキーボード全体を押すと4~10文字ほど一気に入力されたと思います。
これだとランダムな文字列が出力されただけです。では次に「aiueo」の位置にそれぞれ指を置いて少しずらして順番に押してみてください。1秒にも満たない時間で「あいうえお」が打てたと思います。
同時打鍵を極めることで、タイピングの上位にいる方達は1秒間に10打鍵以上打つ事が出来ます。
このようにタイピング速度向上には必ず必要な技術になります。
最初は1、2文字でいいので普段打つ時意識して同時打鍵をやってみましょう。
最適化
最適化とは、同時打鍵をより打ちやすい運指に改良することです。
例えば「機器」と打ちたい時、通常であれば右中指を連続で4回使うことになります。先ほど言った通り、スピードを向上させるには同時打鍵が必須となりますが、右中指だけで4回同時打鍵するなんて、人間の構造上出来ません。この時に必要になる技術が最適化です。
最適化には非常に多くのパターンがあり、また個人的に打ちやすい最適化等がありますので、ここでは結構有名なものを例に上げます。
ここからは右人差指を右人、右中指を右中等省略して記載します。
「機器(kiki)」 ⇒ 「右人(k)、右中(i)、右人(k)、右中(i)」
「出来る(dekiru)」 => 「左人(d)、左中(e)、右人(k)、右中(i)、左人(r)、右人(u)」
「強行(kyoucou)」 => 「右中、左人、右薬、右人、左中、右薬、右人」
「云々(uxnnun)」 ⇒ 「右中、左薬、右人、右人、右中、右人」
どの単語も最適化を行わないと、同じ指で打つ必要があったり、打ちにくい運指で減速ワードとなりますが、最適化を行うことで加速ワードに変化します。
最適化は同時打鍵を行うにあたって重要なものになります。
マイナーなものには親指を使ったものなど、他にもたくさんありますので、ご自身にあった最適化を探してみてください。
先読み
先読みとは、打鍵している最中に次に打鍵する単語・文章を脳内で準備しておくことです。
例えばりんご みかんという単語があったとして、りんごを打鍵し終わったあとに、みかんという単語を見て打ち始めるとりんごとみかんの間にタイムロスが生じます。
これはインプット⇒脳内変換⇒アウトプットを行うためです。
いくら1秒間に10打鍵できたとしても、その後流れるように打てず毎回タイムロスするようであれば、総合的にタイピング速度は向上しません。
文章を考えて打つ時も同じなので、これも意識して練習してみるとタイピングの上達に繋がります。
お勧めの練習用ソフト・サイト
タイパーやタイピストの間では知名度が高く、ランキングのレベルが非常に高いです。
他のサイトやソフトでは張り合いがないという方は、ここでトップを目指してみると良いと思います。レベル高すぎでほとんどの方が絶望すること間違いなし。
単語~文章まで幅広く鍛えることが出来て、苦手なワード抽出してそれを繰り返し練習出来る機能、リプレイ機能等がついています。ミスタイプによる減点がないため、必然的にミスが多くなりがちなので要注意です。
タイパー・タイピストの方達とオンライン対戦が出来るソフトです。
一人用モードにはレベルという概念があり、待機用ロビーではこのレベルが表示されため、レベルが高い方は優越感に浸れます?
知名度は低く、私がやっていた時は速い方しかいなくてまったく勝てませんでした。身内感が強いため、参加しづらいのが欠点です。一人用モードはミスタイプによる減点はあるものの、文章が表示されて打ち始めるまで計測が行われないため、初速や先読みを鍛えることが出来ません。
タイピング初心者から上級者まで幅広く知られているサイトだと思います。現在は会員登録数が100万人を超えたようです。1週間に一度文章が更新されるため、ソフトよりもワード慣れがあまりないので、いろいろなパターンの練習が行えます。またミスによる減点が大きいので、いくら速く打ったとしてもミスが多いと得点は伸びません。初心者から上級者までランキングに登録しているので、現在自分がどのくらいの実力なのかわかりやすいのもメリットです。
今回ご紹介した方法を知らない方が意識して練習すると、急速に上達することもありますのでぜひチャレンジしてみてください。
以上。