Dvorak配列と親指シフト

今回はローマ字やかな入力以外のあまり知られていない入力方式をご紹介します。

Dvorak配列

Dvorak配列とは・・・
主に英語圏で多く利用されている配列で、特徴は母音が全て左手ホームポジションに、子音が右手に偏っていることです。
この特徴から右手左手を交互にリズムよくタイピングすることが可能です。
英文に特化した配列となっているため、英文のタイピング最速を目指すのであれば、dvorak配列の習得をお勧めします。
学習コストはqwerty配列同様そこまで高くありません。
ただ個人的にdvorak配列で日本語入力を行うことはお勧めしません。
なぜなら日本語入力は母音を打鍵する回数が非常に多く、それが左手に偏ってるいるため、同時打鍵がしづらくなっています。
dvorak配列はホームポジションから指をあまり動かさないため、指が疲れにくいことをメリットにあげている人もいますが、左手に打鍵が集中して疲れやすくなります(左利きの人には嬉しいかもしれません)

dvorak配列は特殊なキー配列となっていて、日本で販売しているPCのデフォルト設定では出来ません。
設定は手間がかかりqwerty配列との共存も難しいため、私は手軽にできる専用のソフトを利用していました。

窓使いの憂鬱
Change Key

これ以外にも調べるとたくさんソフトがありますので、ご自信にあったものを選ぶといいかと思います。

 

親指シフト

親指シフトとは・・・
親指シフトキーという特殊なキーが存在し、そのキーを押すことで通常変動することのないキーボードの配列が変化します。
右親指シフトと左親指シフト、シフトを押さない3パターンの配列があり、キー1つで最大3つの役割を持ちます。
そのためかな入力でありながら、記号・数字に対応していることや、かな入力部分は最上段を使わずにタイピングができます。
親指シフトは2種類分の配列(正確にはもう少し多い)を覚えなければいけないため、習得難易度があがります。
かな入力は濁点・半濁点付きの文字を入力時は2打鍵必要で、親指シフト入力は1打鍵で済むため、かな入力より速いなんて記事を見かけます。
親指シフトキーを押しながら該当の文字を1打鍵で入力できるのですが、シフトキーとの同時打鍵なので2打鍵では?なんて思いますが。
親指キーを押しながらの打鍵となるため、同時打鍵もやりやすいとは言いづらいです。
疲れにくいタイピングがしたい方は親指シフトを、速さだけを求めるのであれば通常のかな入力をお勧めします。

こちらもさきほどと同様に専用の環境を構築する必要があります。
特定のキーを押すことで配列が切り替わる特殊な入力方式であるため、私がやっていたころはソフトがあまり有りませんでした。

やまぶき

また親指シフトを少し聞いたことがある人は、専用のキーボードが必要と考えている人もいるようですが、普通に市販されているキーボードでも全くできないというわけではありません(変換・無変換・スペースを親指シフトキーに割り当てる)
ですが、キーが小さく親指シフト用キーボードと位置が異なるため、あまりお勧めはできません(誤タイプが多くなったり、変な運指の癖がつく可能性あり)
試しに練習してみて、本格的にやりたいのであれば専用キーボードを購入したほうがよいかと思います。

他にもNICOLAや飛鳥配列、月配列等を覚えましたが、今回紹介したものの派生系であったり、忘れていることが多いのでここでは割愛します。

世の中にはまだまだ知られていない入力方式があり、実はそれが自分には一番合ってていたなんてことがあるかもしれません。
興味のある方は一度調べてみてはいかがでしょうか。

以上