「ComicStudio」から「CLIP STUDIO PAINT」へ

「ComicStudio」、通称コミスタの販売が終了してから約3年が経とうとしています。
最近タブレットPCを購入したのと、周りのコミスタ使いがどんどん「CLIP STUDIO PAINT」へ流れていくのを見て、私もクリスタへの移行を決意しました。

調べてみたところ、ComicStudioの最新バージョンの4.0シリーズが発売されたのは2007年でした。
何と11年も前です。ショックで寝込みそうです。
ちなみにWindowsから「スタートボタン」が消えたのも11年前だそうです。

ComicStudio

「ComicStudio」は、漫画原稿制作ソフトです。
漫画を描くのに必要な機能は一通り全て揃っています。
フルカラーイラストを描くのには向いていません。
(フルカラーイラストは別で「IllustStudio」というソフトがありました)

11年も前のソフトというだけあって、動作が軽いです。
コミスタが強制終了したことは一度もないです。
グラフィック系のソフトは総じて重いので、これだけでも大変ありがたいです。

定価はProが24,000円+税、EXが46,000円+税です。
ちなみに私はProを使っていました。

CLIP STUDIO PAINT

「CLIP STUDIO PAINT」は、ComicStudioとIllustStudioの後継ソフトです。
フルカラーイラストからモノクロ漫画まで何でも描くことができます。

機能はとても充実してますし、ユーザー数も多いので分からないことがあっても調べれば大抵のことは解決します。
素材も多くのユーザーが提供してくれているので大変便利です。

コミスタでできたこと(少なくとも私が使っていた機能)は全てできました。

しかし何というか……なかなか重いです。
動作の重さはPhotoshopといい勝負ができると思います。

便利だと思ったのが、タブレットPCで使用する場合のタッチ機能です。
指で拡大縮小、回転ができるのは勿論のこと、二本指でタッチするだけで戻るのには感動しました。
キーボードはもう必要ないレベルです。

後はレイヤーセットです。
よく使うトーンやレイヤーの構成をフォルダにまとめて素材登録することができます。
便利すぎて泣きそうです。

背景もよくある学校や建物だったら3Dをレンダリングすればあっという間に自動的に線画を抽出して作ってくれます。
もう背景を描く必要はありません。

描き味はコミスタに慣れていたのでコミスタかな……とも思うのですが、これも慣れだと思います。

価格はダウンロード版でProが5,000円(税込)、EXが23,000円(税込)です。
あれっ……めちゃめちゃ安い!!??
iPad版も月額980円で使うことができます。
ちなみに私はコミスタユーザーなので優待でEXをいただきました。

結論

動作が重い以外はCLIP STUDIO PAINTにこれといった致命的な点はありませんでした。
動作が重いのはメインで使っているPCが6年選手(今年で7年目突入)で、タブレットもスペックが低めだからというのもあると思います。
かといって十分に使えるレベルなのでこれからもうちのPCには頑張ってほしいです。

それ以外は不満な点はほぼないので、むしろクリスタ万歳!!といった感じです。
これからはクリスタ教に入信します。

ちなみに、クリスタのクラウド機能で作品も複数のPCで同期できるのですが同期が遅かったりするので、
複数のPCを使う場合はDropbox等のオンラインストレージサービスを使った方が良いと思います。
Dropboxは間違えてレイヤーを結合して保存してしまっても簡単に前のバージョンに戻せたりもできるので非常に便利です。

何となく新しいソフトに以降するのに抵抗がある人は多いと思います。
ですが、使ってみれば意外とすんなりいけるものだと思いました。