海に生きる魚 < 海洋プラスチック @ 2050年 続き

つづき

前回、海洋プラスチック問題の説明を引用しました。

引用元:国民生活センターのチラシ(https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202102_07.pdf

  1. 従来からの散乱ごみに伴う問題と同様の、景観や環境汚染問題
  2. 海洋生物に絡まったり、生物が摂取したりすることによる影響、それらと同時に漁業や観光業への影響
  3. プラスチックに含有されている有害物質が溶出すること、マイクロプラスチックに有害物質が付着し運ばれることによる人の健康等への影響

①外国からの旅行客からよく言われるのが「日本の道路にはごみがおちていない」だとか。しかし、そういわれて改めて通勤経路を見ると、とてもそうは思えない状況です・・・そちらの国ではここよりひどいって、それはひどい(汗)

ナショナルジオグラフィック日本版さんの記事:プラスチックごみ問題、アジアの責任は?

②海洋生物に絡まる問題は、良くショッキングな写真として目にするようになりました。「漁具購入代金<持ち帰る海産資源価格」だと、網なんかはそのまま捨てて帰ってしまう業者もあるとか・・・お天道様が見ていることを祈るしかないですね・・・

WWFさんの記事:深刻な海洋プラスチック問題の原因「ゴーストギア」を無くそう!

でも、目に見えにくく、心配な問題は実は

③の有毒性とその運搬性

なのではと思いました。というのは、

・プラスチックは油分をくっつけやすい(台所で洗い物をされる方は実感があると思います)

・プラスチック表面は雑菌が繁殖しやすい(台所や風呂桶にぬるぬるが発生するのはそのせいではないかと)

・プラスチックは軽いので海流に乗ってどこまでも運ばれていく。

すなわち、日本近海にしか居なかった菌やバクテリアが、海流に乗ってアメリカまで到達してしまう、逆に東南アジアにいたものが日本に流れ着く、ということだそうです。

そしてもう一つ(いや、二つ)、

・実は吸殻はプラスチックだった。吸殻は生まれながらにして猛毒をもったプラスチックごみだった。

・不織布マスクはプラスチックだった。ウィルスもせきとめるマスクが海に流れ出て、毒物や雑菌を蓄えて、世界中の海に流れて行ってしまう。

吸殻については,

「Hiroshi Moriwaki, et al., “Waste on the roadside, ‘poi-sute’ waste: Its distribution and elution potential of pollutants into environment.” Waste」(道端のゴミ「ポイステ」:環境への汚染物質の分布と溶出の可能性)によると,

ヒ素(0.041mg/1リットル)

ニコチン(3.8mg/1リットル)

鉛、銅、クロム、カドミウム(負荷0.020-1.7 mg/km/mo)

発がん性物質を含む多環芳香族炭化水素(負荷0.032 mg/km/mo)

※ たとえばカドミウムはイタイイタイ病の原因

とのこと。

不織布については,Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E7%B9%94%E5%B8%83)にある通り,「繊維を熱・機械的または化学的な作用によって接着または絡み合わせる事で布にしたもの」。

製品によっては要するに「プラスチックの繊維を接着剤で固めて布状にしたもの」。

適切に処分していただき、マナーがあれば、喫煙は個人の自由だと思います。マスクも同様。

そして、個人としては簡単にポイ捨てしないように、見つけたら回収するようにしたいです。